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はじめての熊野古道

庄田慎吾さん
(田辺市熊野ツーリズムビューロー)

はじめての熊野古道

 白浜温泉に隣接し、熊野古道訪問の拠点になっているのが和歌山県田辺市です。
 熊野古道中辺路・大辺路の起点、また熊野本宮大社が位置することに加え、市内には川湯温泉・湯の峰温泉・渡瀬温泉・龍神温泉という4つの温泉郷があります。
 市街地には新しく世界遺産に追加登録された闘鶏神社や味光路などの飲食街もあります。私たち熊野トラベルではネット等での事前予約に加え、2017年からJR紀伊田辺駅前に「トラベルサポートセンター」を設け、当日予約や手荷物の一時預かり・宿等への搬送に対応できる体制を作っています。
 さて、そんな中、結構よくあるのが「少しだけ熊野古道を体験したい場合、一体どこを?」という質問です。
 以下は私見ですが、中辺路の場合、基本の一つは「熊野本宮大社をゴールに」体力に合わせたコースを考えるということではないかと思います。
 そこで人気があるのは田辺からバスで滝尻王子まで移動し、そこから本宮大社に向かうコース。ただこれだと40キロ程度の距離になり健脚向け、もしくは1泊2日の行程になってしまいます。ですが、発心門王子をそのスタートにすれば、本宮大社まで7キロ。さらに伏拝王子からだと3キロ程度の距離になるということです。
 以外には、せめて熊野那智大社の大門坂だけでも体験してみる、あるいは「古道歩きの里ちかつゆ」を起点に、体験コースに入り牛馬童子(送迎有、ちかつゆまで60分)、桜継王子(同、90分)を巡って見る、という方法もあります。
 大辺路や伊勢路については、和歌山・三重県作成のMAPなどを参考に、JR駅を起終点として歩かれるといいと思います。
 ただし、大峯奥駈道については険しい修行の道なので、ごく一部以外は単独踏破は無理。本格修行をお考えの方は吉野・金峯山寺等関係箇所にお問い合せいただく必要があります

伊勢(神道)・高野(仏教)・吉野(修験道)など様々な宗教聖地と熊野を結ぶ熊野古道は、信心の有無や浄不浄を問わずあらゆる人を受け入れてきた場所。とりあえず一度どこかの区間を歩き、その後折に触れお越しいただくといった方々も大歓迎!いたします。。

庄田慎吾
庄田慎吾

田辺市熊野ツーリズムビューロー

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